2016年3月31日 更新

歯のヌメリ~バイオフィルムについて~

台所のヌメリも歯垢もバイオフィルム

1、バイオフィルムとは

固体表面に菌と菌体外多糖体で作られる膜の事をバイオフィルムと言います。

バイオフィルムの中は細菌の繁殖しやすい環境となっています。

細菌がバイオフィルムの中で外からの刺激から守られ、膜の中は細菌の住みかとして高度に組織化されています。

バイオフィルムの中には様々なタイプの菌が住んでいます。
細菌同士は特殊な物質を介してそれぞれ情報伝達をしています。
水中の固相表面にはぬるぬるした粘着物がしばしば形成されます。花瓶の内壁や流しなどにみられるこのような粘着物は細菌が形成する生物膜(バイオフィルム)です。
細菌および細菌が産生する菌体外粘性多糖体(グリコカリックス)が固相表面に形成した集合体をバイオフィルムといいます。地球環境で水のあるところには大抵バイオフィルムがみられます。

2、お口の中のバイオフィルム

口の中にもバイオフィルムが存在します。

いわゆる歯垢(デンタルプラーク)です。

プラークとは、食べものの残りカスが歯の表面につき細菌が繁殖したもので、白くねばねばしています。食後8時間程度でプラークができるといわれ、プラーク1mgのなかには、およそ300種類1億個ものの細菌が存在しています。
厚生労働省が運営する「e-ヘルスネット」より

歯垢は虫歯、歯周病の原因になる細菌の塊です。

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細菌同士が集合し、生きていきやすい、増殖しやすいコミュニティー作りををした結果、バイオフィルムとなるのです。

3、お口の中のバイオフィルムができるまで

歯の表面に糖タンパクの膜(ペリクル)が形成されます。

歯の表面に糖タンパクの膜(ペリクル)が形成されます。

この薄い膜は唾液中の糖タンパクがエナメル質表面に付着して形成されます。

ペリクルは悪いものではなく、酸によるエナメル質へのダメージを防いだり、再石灰化に有効に働くといわれています。
ペリクルにお口の中の菌が集まってきます。

ペリクルにお口の中の菌が集まってきます。

この菌は悪さをしない善玉菌です。
善玉菌はS.sunguinis、S.oraris、S. mitis、S.gordoniiなどの連鎖球菌軍です。
これらがたくさん集まって密集してくると・・・・
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歯科医師 永山幸 歯科医師 永山幸