2016年3月15日 更新

妊娠と歯周病の関係

妊婦さんが歯周病だと困った事に・・・

妊娠するとつわりで満足に歯磨きできなくなってしまう事があります。
ですから妊娠前からの歯周病予防がとても大切です。

妊娠中に歯周病は悪化しやすい傾向にあります。

妊婦さんに歯周病があると出産や胎児に悪影響を及ぼす事がわかってきました。

歯周病が早産の原因になる事も。

歯周病というのは歯周病菌による感染症です。

歯周病菌と免疫細胞との戦いの結果、歯周病組織が破壊されます。

歯周病菌と免疫細胞との戦いの結果、歯周病組織が破壊されます。

歯周病が進むと、歯周病菌を体内に入れまいとして、歯周病菌と体の免疫細胞が戦います。戦いの結果、歯肉が破壊されたり、骨が溶けたりしてしまいます。
病原菌と免疫細胞の戦いは「炎症」という状態です。

歯周病菌が増殖し続ける限り、炎症が常に存在している
「慢性炎症」の状態です。

炎症が起きると炎症性物質であるプロスタグランジンなどが産生されます。

プロスタグランジンは陣痛促進剤です

プロスタグランジンは陣痛促進剤です

炎症がある部分からはプロスタグランジンなどの炎症性サイトカインが産生されます。

出産の際に使用されることのある陣痛促進剤はプロスタグランジンという薬です。歯周病によって体内で産生されるプロスタグランジンも子宮を収縮させ、早産を引き起こしてしまう可能性があるのです。

手のひらと同じ面積の炎症が体のどこかにできたらどうしますか?

全ての歯の歯周ポケットが5ミリ程度の状態だったとします。
そうすると炎症が起きている範囲は手のひらほどの面積となります。

例えば、体のどこかに手のひら程の面積の皮膚が赤くはれて、膿んでいたらどうでしょう?
誰でもびっくりして病院に行って適切な治療を受けますよね?

しかし、歯周病は痛みもありませんし、自分には見えません。
ですから歯周病が進行していても気づかずにいる事がほとんどです。

歯がぐらついたり、歯茎が腫れ、痛みが出て初めて歯科医院に行く方がほとんどです。

中等度~重度の歯周病の場合、歯茎から陣痛促進剤がどんどん出ているようなものです。

切迫早産となり低体重児出産につながる

切迫早産というのは妊娠37週未満に出産の兆候がないのに出産になってしまう異常出産です。
早く生まれてしまうため、赤ちゃんはまだ十分に発育していません。
歯周病菌が増殖すると、歯肉の炎症部分から血管に入ってしまい全身に歯周病菌が回ります。
その結果、歯周病菌が胎盤や子宮に感染してしまいます。
歯周病菌が子宮に感染するとそこで炎症を起こしてしまうと...

歯周病菌が子宮に感染するとそこで炎症を起こしてしまうと考えられています。

ここでも問題になるのが炎症によって生じるプロスタグランジンなどの炎症性物質です。これが子宮を収縮させてしまい切迫早産につながると考えられます。

歯周病に感染している妊婦さんと重度の歯周病の妊婦さんでは切迫早産となってしまう確率が5倍も高いと言われています。
もし妊娠中の方で歯茎から血が出る、歯がぐらぐらする・・など思い当たる節のあるかた!
すぐに歯科医院を受診して、一刻も早く炎症がない状態にしましょう。

歯周病の治療、予防の第一歩は毎日の正しい歯磨きです!

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歯科医師 永山幸 歯科医師 永山幸