2016年8月30日 更新

認知症と咀嚼は関係が深かった!!

歯の数は、こんなところにも関係があったとは…

歯がほとんどなく、義歯も利用していない人の認知症のリスクは、最大1.9倍となった。

20本以上歯を有する人に比べて、歯がほとんどなく、義歯も利用していない人の認知症のリスクは、最大1.9倍となった。
愛知県知多半島の65才以上の住民を対象
厚労省研究班の調査によると、歯がほとんどなく義歯未使用の人は、認知症リスクがそうでない人に比べて約2倍になるという。
カリフォルニア州の5468人(中間年齢81歳)を対象に、歯の本数や保健行動、咀嚼の状態等と認知症との関連を調べたところ、咀嚼が健康な状態である人にくらべ、義歯もつけず不健康な咀嚼を行っていた人たちは91%も認知症になりやすかった
なんと!!アルツハイマー病と歯の数が関係しているとは…

なんと!!アルツハイマー病と歯の数が関係しているとは…

どうやら、
アルツハイマー病は、脳の海馬が萎縮することが知られておりますが、歯がなくなり、歯の周辺の神経が失われると、脳が刺激されなくなる。それが脳の働きに影響を与えているのではないか…と考えらるということらしいです。

噛むことは脳の刺激と関係がある

歯の数が少ない人ほど、海馬付近の容積が減少。意志や思考など高次の脳機能に関連する前頭葉などの容積も減っていることが分かりました。
被験者は、「健康群」(652人、55.8%)、「認知症予備群」(460人、39.4%)、「認知症の疑い」(55人、4.7%)の3群。
東北大の医学・歯学両学部合同調べ
gettyimages (3780)

歯があってもあまり咀嚼を意識しないで食べていると、脳への刺激が少なくなってしまいます。このことから、脳を活性化するには意識して噛む事が重要だと言えるでしょう。

噛むことが記憶や学習機能に関係している

大理石骨病マウスでは、特に大脳皮質においてアミロイドベータ蛋白の沈着による老人斑の形成が多数検出されたのに対して、正常マウスではまったく認められませんでした。
咀嚼による中枢への刺激が恒常的に減少し、中枢神経系の各部位におけるアミロイドベータ蛋白の沈着や、記憶・学習機能を制御する海馬神経ニューロン数の減少が惹起されることを実証
gettyimages (3783)

噛み合わせが悪いまま放っておくのではなく、噛む事が出来るように治療することで記憶力の回復の可能性が高まるのです。

かみ合わせ・咀嚼が脳に及ぼす影響

奥歯を抜いたネズミの実験で奥歯を抜いた結果、脳(海馬)のアセチルコリン濃度が下がりました。アセチルコリンというのは神経伝達物質の一つで、アルツハイマー病患者では、この濃度が低下し、記憶の状態が悪くなっていることが分かっています。
高齢者におけるかみ合わせ・咀嚼機能の回復は、活動エネルギーの確保ばかりではなく、日常生活動作能力を高めると共に、加齢に伴う全身機能の低下や恒常性の劣化を抑制
thinkstock (3786)

歯のないマウスの方には、大脳皮質にアルツハイマー型認知症の原因と考えられているアミロイドβ蛋白が沈着し、老人斑が多数発生し、さらに、記憶や学習能力に関わる海馬の細胞数が少なくなっている事が判明したのです。

この様にアルツハイマー予防は、歯からの脳への刺激が有効なのです!!

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