2016年10月28日 更新

大地震、その時に。災害時のオーラルケアを見直しましょう!

いつか必ず来る「その日」に備えて!

●鳥取地震から、1週間。依然、余震は続き避難している方々も…

鳥取県中部を襲った地震は28日で発生から1週間を迎える。
県のまとめ(27日午後6時現在)では、最大震度6弱を観測した倉吉市や湯梨浜町などの避難所に470人が身を寄せている。1人暮らしの高齢者が自宅に戻れないケースが多いうえ、土地や建物が「危険」と判定されて新たに避難する人もおり、避難生活が長引く可能性もある。
2016年に入って、熊本・函館・鳥取と3度目の大きな地震でした。
余震は依然と断続的に続いており、自宅に帰れない方も多くいらっしゃいます。
特に帰宅が困難になっているのは高齢者の方なのだそうです。
これから寒さが本格化する。医療や福祉関係者が懸念するのが健康への影響だ。倉吉市保健センターは避難者の体調を把握するため、保健師や栄養士、歯科衛生士を避難所に派遣している。

栄養士の森本美由紀さん(44)は「偏った食事で野菜が不足している。血糖値や血圧の上昇、便秘などが心配」。歯科衛生士の坂田ゆかりさん(33)は「口の中が清潔でないと風邪や肺炎になってしまう恐れがある」と歯ブラシを配っている。
災害時で一番深刻な問題は、衛生面と健康問題です。
災害時には支給される食べ物にも限りがあり、
また電気・ガス・水道などのライフラインも止まってしまったり、
一部しか動かないこともあるため、当たり前だったそれらを
思い通りに使うことができません。

●災害時には命に関わる「オーラルケア」。災害時の対策を知ろう!

thinkstock (26770)

●災害時に手に入らなくて困ったものは「水」や「日用品」

東日本大震災に関する調査/ネットリサーチDIMSDRIVEの公開アンケート調査結果【DIMSDRIVE】 (26779)

東北地方太平洋沖地震が発生した2011年3月11日以降、
日常生活において“困ったこと”を尋ねた。
全体(全国)で最も多かったのは「水・食料が入手しにくい」24.4%であった。

前問で「水・食料・日用品を入手しにくい」と回答した人に、“手に入りにくい物の入手方法”を尋ねた。
最も多かったのは「売っている店を探し回る」46.3%であった。
「代用品を購入」した人は19.5%、「インターネットで購入」した人は15.6%、「(実家や友人などに)送ってもらった」人は14.0%であった。
2割の人は、「まだ、入手できていない」ようである。
東日本大震災直後のアンケートです。
圧倒的な水不足と、生理用品・トイレットぺーパーなどの日用品が手に入らず、
被災地では衛生面の問題が浮き彫りになりましたよね。

●災害時にオーラルケアができないと命に関わる「2つの理由」とは。

(1)水不足・資源不足
被災地では水や物資不足の問題から、歯磨きやうがいなどのオーラルケアも困難になります。
食生活の偏りや避難所生活のストレスに加え、水不足などでオーラルケアが不十分だと、虫歯や歯周病といったお口のトラブルを引き起こす可能性が高くなります。だからこそ、災害時ならではのオーラルケアが必要になるのです。
長期間オーラルケアができず、避難生活のストレスや疲労が蓄積されると
体力や免疫力が低下して、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
虫歯菌が体内の他の場所へ侵入してしまったり、悪化すると物資が不足している
被災地では対応が困難になってしまうことも。
物資や資源が限られている中で、いかに口内を清潔にすることが大事なのです。
(2)誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の危険性
厚生労働省が統計した2015年度の死因において、第3位にランクインしている“肺炎”。
阪神・淡路大震災でも、多くの被災者が肺炎で亡くなりましたが、これらの多くは口の中の汚れ(細菌など)が唾液とともに肺に入ってしまうために起こる“誤嚥性肺炎”だと言われています。
体力のない子ども、栄養不足やストレス過多で衰弱している大人、嚥下機能が衰えた高齢者は特に注意が必要といえます。
高齢者の方・若い方問わず肺炎は危険な病気です。
避難所生活での過労、車中泊の過労などで人間の体は
免疫力や体力が低下し、エコノミー症候群や様々な病気に掛かる可能性が
高まっています。

●口内は避難生活のストレスの影響も受けやすい…!

gettyimages (26777)

避難所での慣れない生活や相次ぐ地震の恐怖は、とても大きなストレスになります。
ストレスにより、唾液の量が減り、サラサラの唾液が減少し、口の中の汚れが洗い流されにくくなります。これは、むし歯や歯周病、口臭に関係してきます。
普通に生活していても口の中がなんとなく気持ち悪いと
ストレスになるのに、災害時はずっとその状況が続くことが予想されます。
いつか必ず来る「その日」を想定して、
避難用リュックの中にデンタルグッズを揃えておきましょう。
避難生活が長引くと、ストレスや栄養状態の偏りなどで
入れ歯が合わなくなることもある。
相次ぐ余震、元の生活とはかけ離れた現状…
それらのストレスで歯ぎしり・食いしばりが無意識で起こることもあり、
歯がすり減ったり、噛み合わせが悪くなることもあります。
避難所にはお医者さんや歯科衛生士さん、保健士さんが巡回してきます。
まずは気持ちをゆっくり保ち、ゆっくり深呼吸してみましょう。
その後に不安な気持ち・歯ぎしりや食いしばりをしてしまう旨を伝えてみましょう。
32 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

いざというときの準備できてる?知っておきたい災害時の「歯みがき」「オーラルケア」

いざというときの準備できてる?知っておきたい災害時の「歯みがき」「オーラルケア」

地震、豪雨、台風…。天災と呼ばれる災害が多い今年の日本。 最悪の場合、ライフラインが止まり避難所に避難するという場合もあります。 今回はそのような時のオーラルケア、日頃からしっかり行っておきたい予防歯科について、 知っていただけければと思います。
やな | 56 view
地震の時の「歯みがき代わり」

地震の時の「歯みがき代わり」

大地震・災害時に歯みがき代わりにできること
mariko | 429 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

cotoco* cotoco*